家具に傷がついたときは??『オイル塗装で仕上げた家具のメンテナンス』

長く使っていくうちに付いた小さな傷、ひょんなことから付いてしまった傷。
毎日使うと避けて通れないのが傷です。

アムス工房ショールームにはたくさんの家具がならんでいて、ありがたい事にたくさんのお客様に触れていただいています。
そこでどうしても付いてしまう傷。
今回はブラックチェリーのテーブルに付いた傷を補修してみたいと思います。


結構深めに傷が入っています。

こちらを補修していきます。

補修に必要なもの

・オイル
・ビニール手袋(オイル塗装に使用)
・ウエス(オイル塗装、拭き取りに使用。色の付いていない白い布で、毛羽立ちのない綿布が最適です)
・紙やすり180番~240番(目の粗いもの)
・紙やすり400番(目の細かいもの)
・水を含ませたティッシュ

補修の手順

1 水を含ませたティッシュをへこみの上に置いて水分を吸収させる
2 粗めのヤスリで削る(#180~240くらいのもの)
3 細かめのヤスリで削る(#400くらいのもの)
4 ウエスを使いオイルを塗っていく
5 ウエスで余分なオイルを拭きとる

シンプルな流れで、誰でも簡単に補修できます。
実際にやってみましょう!


①水を含ませたティッシュをへこみの上に置いて水分を吸収させる

無垢材は、水分を吸収して伸縮する性質があります。
そのため、深くえぐれた傷やへこみも水分を吸収させることで、膨らんで元に戻すことができます。
樹種によって、水分の吸収の仕方や時間違うので、半日ほどへこみの上に置いておくと効果的です。
小さな傷もあったので、その上にもティッシュを置いています。

半日後の写真

見た目ではわかりにくいですが、手で触ると傷部分が膨らんできているのがわかります。
細かい傷は水分を含ませただけで傷がほとんど分からなくなりました。

②粗めのヤスリで削る

まずは、粗めのヤスリを使い、木目に沿って削っていきます(#180~240くらいのもの)。
この作業で傷のまわりをなめらかに、平らにしていきます。
今回使用しているヤスリは240番です。


ヤスリがけの際には傷部分のみを削るのではなく周りを含めて広くヤスリがけを行うと、周りとの差がなくなりきれいに仕上がります。

③細かめのヤスリで削る

次に、表面をなめらかにしていきます。
使用しているのは、400番のヤスリです
数字が大きくなるほど、目が細かく表面がなめらかに仕上がります。


木の表面を削っていくので、もともとついていたオイル塗装も一緒に落ちていきます。
そのため、木の本来の色が出てきて白くなります。

④ウエスを使いオイルを塗っていく

ヤスリがけによってオイルが取れた表面に、オイル塗装をしていきます。
オイルをウエスに少量染み込ませ、すり込むように塗装してください。
ビニール手袋の装着も忘れずに!

⑤ウエスで余分なオイルを拭きとる

オイルの付いていないウエスで、表面に残ったオイルを拭きとります。

ぱっと見た感じでは、傷が目立たなくなりました。
最初は補修した場所の色が違って見えますが、時間の経過とともに馴染んできます。


無垢材は傷の深さによっては、よく見ると傷の跡が分かってしまう事もありますが、言われないとわからない程度までに補修はできます。

テーブルだけでなく、フローリングも同じように補修が出来ますので、ぜひご参考にしてくださいね。
メンテナンスをして、家具に色つやが戻ったことが実感できれば、きっとメンテナンスが楽しくなりますよ!

アムス工房では、弊社スタッフが丁寧にメンテナンスもお教えしますので、お気軽にご相談ください。

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中央木材市売㈱アムス事業部
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